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函館で冬越しできるハーブ

函館ではどんなハーブが冬越しできるでしょうか。逆に冬越しできないハーブは何でしょうか。全部のハーブを解説することは不可能ですので、ここでは私の育てたことがあるハーブに焦点を絞ります。なお私が育てたことがないハーブについては、断りがない限り一切触れません。ただし同じ地域の人の栽培経験については部分的に取り入れます。

函館の気候について

私は函館に住んでいます。函館は北海道の中では比較的温暖な部類に入ります。北海道は概ね冷帯でありますが、道南の一部沿岸地域は温帯です。函館は西岸海洋性気候に近いです。西岸海洋性気候は、一年中降水量が同じくらいである特徴があります。したがって、極端な積雪は山の中でない限り考えにくいです。もちろん例外の年もありますが、あくまでも大局的に見た特徴です。

冬越しできないハーブ

函館で冬越しできないハーブについてです。このようなハーブを非耐寒性ハーブと呼びます。非耐寒性ハーブは冬越しできないので、鉢植えで育てることになります。部分的に鉢上げの場合もあります。まず冬季に、家の中に取り込んでいるハーブを紹介します。同じ非耐寒性ハーブでも、比較的寒さに強いハーブとそうでないハーブがあります。

ランクA

函館の外では冬越しできないが、マイナス数度くらいなら耐えうるハーブ。極端に寒くないときは玄関フードでもいけるが、玄関に置いた方が安全です。

12月や3月だったら玄関フードでも大丈夫であるとは思うが、状況次第です。私の経験上、非耐寒性ハーブの中ではローズマリーとオリーブが比較的寒さに強いと思う。ローズマリーは、雪囲いをしたら冬越しできた事例もあったが確実性に欠けます。実験してみたい方はやってみるのも良いです。ただしダメ元のノリでやることが精神衛生上好ましいです。

ランクB

このランクは玄関に置いておくのが安全です。マイナスでなければ耐えることが出来るハーブです。5℃から10℃くらいあれば安全です。ランクBに最適な環境は、ストーブが効いていない部屋であり、たくさんあります。参考までにハーブでない植物も列挙します。

以下はハーブではないが同じような環境が適している植物です。

レモンバーベナは落葉樹なので葉は落としますが、ある程度暖かくなると新芽が出ます。乾かしすぎないように注意してください。レモンマートルと月桂樹は常緑樹です。冬でも葉っぱがついています。たまに葉水をかけると良いでしょう。常緑樹で注意したいのは、春になって外に出すときです。いきなりハーブを日向に出してしまうと、葉焼けを起こす恐れがあります。月桂樹で私がそのミスを犯しました。常緑樹は落葉樹と違って、葉の再生に比較的時間がかかるので、葉焼けにはご用心です。

ランクC 

ストーブの効いている部屋が安全。10度以上はほしい。

バジルは一年草扱いなのですが、参考までに取り上げました。北海道では冬はストーブをガンガンたく習慣があるので、ランクCの植物は育てやすいです。カレーリーフは、もう少し寒くても行けるかもしれませんが、家ではストーブが効いている部屋で育てています。これらの植物は、最低気温が10℃以上になったときに外に出します。6月はじめから9月終わりくらいが、概ね外に出す時期です。

ストーブが効いている部屋には、センテッドゼラニウムを置くことも可能です。むしろセンテッドゼラニウムは、ランクC扱いでものすごく育ちます。また花が咲かなくても良いなら、君子蘭も問題ないです。ただし葉焼けにご用心です。(たとえば実生で育てたばかりの君子蘭とか)

ランクCに適応している植物は、熱帯原産の植物であることが多いです。なぜかはまぁ容易にわかるでしょう。このへんが関東と函館では、感覚がずれているかもしれません。

その他:私が一年草扱いしているもの(家に取り込んだことがないもの)

冬越しできるハーブ

草本

木本

耐寒性ハーブで注意したいことは、草であるか木であるかです。積雪のときに響くことがあります。草のハーブは、冬になると枯れます。したがって積雪がある場所でも問題ありません。それに対して木のハーブは、冬に幹を残します。雪溜まりがある場所であると、幹が折れる恐れがあるのです。冬に雪かきをするときに、雪を捨てる場所に木のハーブを植えるときは注意が必要です。

普段から雪が積もるか積もらないかは観察する価値はあります。そうすると場所によってどのようなハーブを植えたら良いかがなんとなく分かる場合があるのです。例えば、私の家であると東側の花壇は雪がたまります。雪かきをするとき、真っ先に雪を捨てる場所です。したがって東側の花壇は、ほとんど全て草系の植物です。球根も良いでしょう。

一年草、二年草のハーブ